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# ここで、少し、整理しておきませう


今回の疑惑事件で、今、何が問題になっているかというと、



  1. 県職員が公私の区別をつけず、選挙関連の名簿整理作業を県庁内の施設で行った。

  2. 県職員の行為は、法で定めた公務員の政治的中立性を侵しているのではないか？

  3. 現職指示派が、県庁の組織/人員を使って選挙運動を行おうとしたのではないか？




 1. は、県側の発表でも、県職員の個人的行為であるとのことなので、公私の区別なく
 庁舎内の施設を利用し、県民から問題視される作業を行った点については、県側も、認
 めたと考えてよいだろう。


 2. は、当該県職員に、政治的意図はなかったとして、県側は、その行為自体に違法性
 はないと主張している。


政治的意図のない個人的な名簿の整理作業に、何故、出馬要請書の現物や推薦状の実物
まで、部屋に持ち込む必要があるのか？、わしには、さっぱり判らんよなぁ。


 3. は、開封されたロッカーの中身から、当然、抱かれる疑念だ。


もし、そうとなれば、一県職員の個人的行為では、済まなくなっちゃうんだけどね。







さて、

1998/10/16 の愛媛新聞には、この疑惑に関する抄録詳報として、県職員や県職員 OB へ
の取材記事が載っている。




[ 複数の職員の証言として ]

  ( 過去の知事選は )県庁挙げての選挙だったと言われても仕方がない面があった


  ( 今回は、まだ序盤ということもあり )特段の指示は下りていない。問題が起きない
  よう、かなり気を使っている印象がある。



ってことは、

  これまでの選挙では、本番に入ると、大号令がかかってた ってことじゃないのか？

  一体、誰がかけたんだろな？ その号令は。




[ 複数の職員や OB の打ち明けた体験談として ]

  職員が、後援会関係者を名乗り、自宅の電話を使って、後援会名簿をもとに、投票依
  頼の電話作戦に取り組んだ


身分詐称ってヤツかな？よくは知らないけど。


  後援会入会申込書と選挙人名簿の重複チェック作業をしたが、残業手当も出た。


公務として、その作業をやったわけかしらん？その調子じゃ、情報公開なんて、できる
わけないよねぇ。


  夫人の協力を得るという名目で、管理職に後援会の入会申し込み名簿が配られ、職員
  自らも親類、友人など間違いのない人を対象に入会勧誘した。


この場合の 間違いのない人 ってのは、必ず投票してくれる人という意味ではなくて、
口のカタイ人ってことだよな、たぶん。ニホンゴ、タイヘン、ムズカシ、デェ〜ス。





とまぁ、今までの知事選は、そんな感じで県職員が関わってたらしい。


ただ、職員や OB の話として、こんなの↓も載ってるね。

  必ずしも、全庁的、系統的、強制的というわけではなく、自分たちが仕える現職とい
  うことで、半ば自発的な面もなくはなかった。やる人はやり、やらない人は、やらな
  いという感もあった。



毎度のことながら、ハッキリとしない不完全燃焼の言葉の羅列だけどさ。


要するに、やるか/やらないかは、個人の選択だったってことだろ？

では、なぜ、自分は、そういう選択をしたのだろうね？

それは、システムのせいにしてもよい問題なのかしらん？