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From: Akitaka HOSOMI
<hosomi@ga2.so-net.ne.jp>
Subject: Re: なにかにつけ節度は大切( いわんや抑止力をや )
Date: 1999/01/07 02:15:44
Reference: free/00385
安全保障には、2 つの捉え方がある。
1. 緊張状態、そのものを緩和させる
2. 抑止力を使って、膠着状態をつくる
1. は、ポテンシャルの谷間に収束した状態。
2. は、ポテンシャルの山頂で、微妙にバランスをとっている状態。
と考えられる。
1. の方は、例え、外乱があっても、自然と谷間に落ちつこうとするので、当然、
安定である。
逆に、 2. は、双方が全力をぶつけ合う状態だから、内、外乱の影響を受け易く、
バランスを崩し易い。つまり、状態は、トランジェントであり、不安定である。
危機に対する防御は必要でも、抑止力に頼るというのは、所詮、力ずくの脅しで
あり、とどのつまりは、攻撃と等価である。これは、本質的に、防御ではない。
花を育てる娘さんは、花泥棒に怒りはしても、怯えたりはしない。